茨城県 鹿嶋市(1基) |
昭和19年4月 神之池海軍航空隊がこの場所(現在、住友金属工業 鹿島製鉄所の敷地となっている)に開設され、予科練や予備学生出身の将兵達が訓練していた。 戦争が激しくなるにつれ、721航空隊と改称され神雷部隊として特攻機「桜花」の訓練基地となった。 この飛行場には、一式陸攻という双発機や零戦という戦闘機などが配備され、それらの飛行機を敵の襲撃から守るため格納庫から「掩体壕」に移した。 ここに保存されている掩体壕は上部を土で覆い、草や木を植えて敵機から発見され難くしたものである。 このような掩体壕は飛行場周辺に十数箇所あったが、現在ではこの掩体壕しか残されていない。 |
主要緒元 |
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高さ | 4.4m |
間口 | 15.3m |
奥行 | 13.0m |
構造 ・コンクリート構造で厚さは25〜70cm 工法 ・土で造った山の上に金網を敷き、その上にコンクリートを流し、固まったあと内部の土を掻き出して造られた。アーチ式構造で当時としては大規模なものであった。 |
IJA | Imperial Japanese Army | Wartime Concrete Aircraft Hangars |