展示品は、宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構)により開発されたH-Uロケットの実物大模型である。 H-Uロケットは、日本初の純国産大型ロケットで、1994年から1999年の間に7機が種子島宇宙センターから打ち上げられた。 このロケットは全長50m、外径4m、重量約260tの2段式である。 2t級の衛星を静止軌道(上空約36,000km)へ打ち上げることができるほか、10t級の人工衛星(低高度軌道)、有翼回収機(ホープ)、惑星探査機なども打ち上げることができた。 ロケットエンジンは、推力の大きな第1エンジン(LE-7)と再着火機能を持つ第2エンジン(LE-5AまたはLE-5B)で、ともに液体酸素・液体水素を推進剤としている。 さらに、第1段の推力を補う大型固体ロケット(SRB)が2〜4本装備されている。 誘導システムは、レーザージャイロを用いたストラップダウン慣性誘導方式を採用している。 |
主要緒元 |
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全長 | 50m |
外径 | 4m |
全備重量 | 260t(人工衛星は含まない) |
誘導方式 | ストラップダウン慣性誘導方式 |
打上能力 | 2t級の静止衛星 |
主要緒元 |
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第1段 |
固体ロケットブースタ |
第2段 |
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全長 | 35m | 23m | 11m |
外径 | 4.0m | 1.8m | 4.0m |
重量 | 97.9t(段間部を含む) | 140.5t(2本分) | 19.7t |
推進薬重量 | 86.3t | 118.3t(2本分) | 16.7t |
推力 | 86tf(海面上) | 318tf(海面上・2本分) | 14tf(真空中) |
燃焼時間 | 345秒 | 93秒 | 534秒 |
推進薬種 | 液体酸素/液体水素 | ポリブタジエン系推進薬 | 液体酸素/液体水素 |