スポッターズ的ひこうき写真館                                               飛行機


AN-72

STOL性能を追求したUSB方式を採用している。

An-72は1977年8月31日に試作機が初飛行した。

高翼配置の主翼の上に2基のD-36ターボファンを取り付けた、上面吹き出し(USB)方式を用いた貨物輸送機である。

USB方式は優れた短距離離着陸能力をもたらすが、併せて未舗装滑走路などでの運用でエンジンによる異物吸入の可能性を極めて低くできている。

An-72は軍用輸送機として開発されたが、民間型のAn-72-100も作られた。

さらに細部に設計変更を加えて純民間機としたのがAn-74で、貨物室長を延ばしたAn-74T-200A、貨客転換型としたAn-74TK-200も作られている。

純粋な旅客型として開発されたのがAn-74TK-300で、エンジンの位置を通常の主翼下への取り付けにするなどの変更が加えられた。

このタイプは2001年4月20日に初号機(An-74改造機)が初飛行し、2002年9月に型式証明を取得した。

エンジン装着方式の変更により短距離離着陸性能は低下したが、整備性の向上や運航経費の低減を実現している。

また胴体を約8m延長したAn-74-400の開発も計画されているが、An-74TK-300自体の受注が伸び悩んでいるため、開発されるかは不明瞭な状況となっている。

 撮影には至っていない。


主要諸元
全幅 31.89m
全長 28.07m
全高 8.65m
主翼面積 98.5m
最大離陸重量 36,500kg
巡航速度 405kt
航続距離 1,890nm
客席数 最大52


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