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最新鋭の戦闘機・攻撃機 中国 殱撃10型(J-10) 成都

1986年1月に開発が開始された中国国産の単発戦闘機で、無尾翼デルタにカナード翼を組み合わせた機体構成を採っている。

主翼には胴体取り付け部から始まる内翼部に下反角があり、外翼部でほぼ水平になっていて、カナード翼にはわずかな上反角が付けられている。

空気取り入れ口にはF-16などと同様の胴体下面配置で、エンジンにはロシア製のサチュルン/リューリカAK-31FNが使われている。

J-10は、意図的に安定性を劣化させた機体をフライ・バイ・ワイヤ操縦装置で制御して高い敏捷性を持たせることを計画したに違いないが、そうした新技術の実用化には時間がかかり、初飛行は開発から10年余りを経た1996年中頃まで延びた模様である。

人民解放空軍への量産型の引渡しは2003年に開始されたとみられ、この年の12月に実用就役を開始したことが明らかにされた。

単座型のJ-10A、複座型のJ-10Sが製造されていて、さらにエンジンをパワーアップ型にするとともに空気取り入れ口をダイバーターレス型にした発達型J-10Bも確認されている。


主要諸元(推定値)

J-10A
全幅 9.70m
全長 15.50m
全高 4.78m
主翼面積 39.0m
カナード翼面積 5.5m
空虚重量 8,300kg
最大離陸重量 18,500kg
エンジン サチュルン/リューリカAL-31FN
アフターバーナー推力122.6kN
最大速度 マッハ 1.85
実用上昇限度 18,000m
戦闘行動半径 200〜300nm
乗員 1名
主な運用国 中国


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