都(市)営バス 80.167 江戸東京たてもの園(東京都 小金井市 桜町 3-7-1) 北緯35度42分57秒 東経139度30分42秒 |
展示されているボンネットバスは、戦後、いすゞ自動車が開発した4輪駆動車「TS11型」を改良したものである。 TS11型のバスは1952年(昭和27年)から製造され、富士山麓鉄道株式会社(現在の富士急行)で使用されていた。 4輪駆動の特性を生かし、山間部や降雪地帯など全国各地で活躍した。 1957年には同型車が天皇皇后両陛下の富士登山の際に、お召しバスとしても使用された。 展示されている車両は都営バスのような仕様になっているが、映画撮影用に塗り替えられたもので、グレートグリーンのボディーカラーは1951年から1959年まで都営バスで使われていた。 ボンネットバスとは、エンジンを車輌の前部に置き、女性や幼児が被る帽子(ボンネット)のように、機関部を覆っている形をしているところから、このように呼ばれるようになったという説がある。 現在のようなエンジンを車輌の後部に置いた箱型のバスは、戦後になってから開発されたものである。 ○都(市)営バスについて 1923年(大正12年)に発生した関東大震災で、路面軌道は大打撃を受けた。東京市営バスの運行は、市民の足を確保するため、臨時の措置として始まった。1924年1月18日から、巣鴨〜東京駅間、中渋谷〜東京駅間の2系統の運行が開始され、人々の好評を博し、その後、順次系統を増やしていった。戦時体制下にあっては、物資不足によりガソリンの供給も止められるなか、物資の輸送や都民の足として、木炭バスが活躍した。戦後は荒廃の中で、アメリカからの余剰トラックの払い下げも受け、徐々に輸送能力を盛り返し、路線網も拡充され、リアエンジンの国産大型バス、ディーゼルカーも登場し、事業を復興させていった。 |
主要緒元 |
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名称 | いすゞTSD43 | |
年式 | ボディ | 1968年制 |
シャーシー | 1979年制 | |
製造所 | ボディー | 北村製作所 |
シャーシー | いすゞ自動車 | |
エンジン | DA630水冷6気筒4サイクル 予室燃焼式ディーゼル |
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最高出力 | 130馬力 | |
車両重量 | 5,660kg | |
総重量 | 8,190kg |