山形県 酒田市 山居町 1 北緯38度54分41秒 東経139度50分13秒 |
||
〇小鵜飼船 小鵜飼船は最上川舟運において物資の輸送をするために作られた船である。 慶長6年(1601年)に山形藩主となった最上義光は、難所の開削や河岸の設置によって最上川舟運の整備を図った。 最上川本流に就航する250俵積み4人乗りの「艜船(ひらたぶね)」に対し、この小鵜飼船は支流や船着場間の近距離輸送に使われ、積載量は50俵程度であった。 最上川の上流松川(現在の米沢市の流域)に小鵜飼船が登場した時代は元禄年間(1688~1704年)と言われている。 長さは13~15m、幅は約2mで、前方に帆をかけて風を利用し、舳先がとがった流線型をしているためスピードもあり、川幅の狭い支流では重宝がられた。 上り船では、塩、砂糖、海産物、木綿、茶など、下り船では米、紅花、青苧、大豆などが運ばれた。 上りには2週間程度、下りは4~5日かかったと伝えられている。 |