スポッターズ的ひこうき写真館                                               飛行機


最新鋭の戦闘機・攻撃機 中国 殱撃8(F-8U) 瀋陽

中ソ対立を契機に完全独自開発へと踏み切った中国は、J-8/F-8を登場させた。

1965年9月に開発に着手し、1969年7月5日に初号機が初飛行した。

J-7をスケールアップして双発化するなどしたもの。

その後の開発作業は停滞したが、1981年4月24日に量産仕様の初号機が初飛行して、1985年には量産が開始された。

ただ、J-7と同様に機首の空気取り入れ口内にレーダーを装備するなどのJ-8Iの機体設計は古く、このため1986年には大幅に設計を変更する改良型J-8Uを開発していることが明らかにされた。

J-8Uの最大の特徴は、空気取り入れ口を胴体左右側面に移したことで、これにより機首はレドームだけとなった。

エンジンには、J-7用のパワーアップ型である渦噴13(WS-13)が使われている。

J-8Uの試作機は、計画公表よりも前の1984年6月12日に初飛行していて、1986年には開発作業もほぼ終了し、引渡しが開始されていたものと思われる。

J-8Uの発展型ではアメリカの協力を得られることになっていたが、天安門事件によりそれが中止となり、以後中国が独自に各種の改良型を製造している。


主要諸元
全幅 9.35m
全長 21.39m
全高 5.41m
主翼面積 42.2m
自重 9,820kg
最大重量 17,800kg
最大速度 Mach 2.2
海面上昇率 12,000m/min
実用上昇限度 18,000m
航続距離 1,300km
戦闘行動半径 800km
武装 23mm機関砲×1
ハードポイント×7ヶ所
エンジン 渦噴13AU×2
乗員 1名
原型機初飛行 1984.05
主な運用国 中国


トップへ  戻る


SHENYANG JIANJIJI-8U(F-8U)