遠軽公園 北海道 紋別郡 遠軽町 西町 1 北緯44度03分23秒 東経143度30分59秒 |
2017年 |
展示されている車両は、第2次世界大戦の最中の昭和18年に造られ、鉄材不足の当時の典型的な戦時型で、石炭車や運転室、ボイラーサイドデッキ等木材で代用できる部分は全て鉄材を節約し、不格好な姿で戦時輸送や終戦後の復員兵と引揚者の輸送に活躍した。 石北本線の輸送についても終戦後の混乱する社会にあって、木材製材の発送や農産物・海産物の輸送需要が多く、一方では機関車修理資材の不足に加え、石炭の質量、両面で確保に苦労した時で貨物ホームには、どこの沿線や駅でも滞貨の山であり、旅客輸送についても厳しい乗車制限される時代となり、輸送力増強の必要性が強く叫ばれ、その声は日増しに強くなり、打開策として大型機関車の導入を実現するため、遠軽町議会を先頭に全町民一丸となって運動が展開され、遂に国鉄に陳情主旨を認めさせ、昭和23年春から秋にかけて6両が配置、石北本線の輸送力増強、滞貨一掃が実現することになった。 その後、国鉄の動力近代化のなかで昭和50年3月を以て蒸気機関車は全廃されディーゼル機関車に交替された。 |
主要緒元 |
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車種 | 八輪連結過熱テンダー機関車 | |
製造所 | 国鉄鷹取工機部 | |
製造日 | 昭和18年11月19日 | |
配属機関区 | 広島機関区 | |
遠軽機関区 | ||
運転線区走行距離 | 山陽本線 | 253,000.6km |
石北本線 | 2,116,372.0km | |
廃車日 | 昭和47年7月7日 |