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蒸気機関車 C56 31



蒸気機関車  C56 31
2003.09.28  遊就館 (靖国神社)

泰緬鉄道C56型31号
この機関車は1936年に日本車両で製造され、石川県七尾機関区を走行していた。
大東亜戦争において90両が南方に徴用された内の1両であり、タイで活躍していた。
この31号車は、泰緬鉄道の開通式にも参加し、戦後はタイ国有鉄道で使用されていたが1977年に引退して1979年に日本に還ってきた。

泰緬鉄道

「泰」はタイのことで、「緬」はビルマのこと。要するにタイとビルマをつなぐ鉄道である。

1942年6月、日本軍はインド・ビルマ進攻作戦の陸上補給を目的にタイのノンプラドックからビルマのタンビザヤの最短距離(415km)の区間で鉄道建設を開始した。

工事は日本の国鉄規格を基本にして、鉄道第五連隊と鉄道第九連隊を中心に連合軍捕虜や現地住民など約17万人が従事し、1年3ヶ月という驚異的な早さで、1943年10月に開通した。

この区間は、かつてイギリス軍が建設を構想していたが断念したもので、険しい地形と過酷な熱帯気候などの悪条件のもとで敷設された。


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