スポッターズ的ひこうき写真館 飛行機
国土交通省
航空機に磁方位、距離を与えるVOR/DMEやVORTAC、精密な着陸進入を援助するILS、航空機の機影を捉えるARSR、ORSRといったレーダーなど安全な航空輸送を支える航空保安施設で、その数は全国で743箇所にものぼる(1998年現在)。
その運用管理を受けもつ航空局管制保安部では、施設が正確に機能しているかどうか検査している。 それを担当しているのが羽田にベースを置く管制保安部運用課の航空機である。 検査の種類には航空保安施設の運用開始に先立って行う開局検査、一定時期ごとに行う定期検査、施設に変更、故障が生じた場合、その運用再開時に行う特別検査、飛行場計画の調査を行う飛行調査などがある。 スタッフは操縦士、無線担当、整備担当、各20名程度在籍している。 操縦士は1人1機種だけでなく、複数のタイプレーティング(限定資格)をもっていて、整備担当も複数機種に通じている。 クルーは組となって、検査が行われる月躍から金躍まで、朝、羽田空港整備場の庁舎に出頭してフライトチェックに旅立つ。 航空保安施設がある場所であれば何処へでも飛んでいき、日帰りで羽田に戻ってくるローカルから、ステイをともなう出張までハードな任務に従事している。 高々度用はVOR/DMEやレーダーなどを検査し、低中高度用はILSやPAPIなどを主に検査する。 ガルフストリームVが高々度機、Saabが低中高度機といった役割である。 以前はYS-11も在籍していたが、2006年12月22日に全機退役した。1965年に初号機が導入されて以来、40年以上も安全運航の一翼を担い続けた功労機として、その歴史の幕を下ろした。
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