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Airbus 350

効率性を追求するワイドボディ双発長距離機として、2006年12月に開発が正式に決定した。

もともと、A350は2005年10月にA330の胴体短縮長距離型として計画がスタートしたが、ライバルとなるB787に比較して新鮮味がなく、発注を決めていた航空会社からも不評であった。

このため、エアバスでは一旦計画を白紙に戻し、完全な新設計機として再スタートした。

胴体も、伝統の222インチの真円断面はやめて、新設計の二重円断面胴体とし、B787よりもさらに客室幅を広くした。

運航効率を高めるために主翼にも先進の空力技術を活用した新設計のものを採用している。

複合素材の使用比率を52%まで高めることで軽量化も図られている。

この新設計のA350は「A350XWB」と呼ばれていて、標準型の-900を中心に、短胴型の-800、長胴型の-1000ファミリーを構成する。

コクピットは、当初A380と同じ設計のものを使う予定であったが、横長の大画面表示装置を採用することになった。

また、ヘッドアップディスプレイも標準装備されている。

初飛行は2012年に予定されており、2013年中期には路線に就航する計画となっている。

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主要諸元

800型 900型 1000型
全幅 64.8m 64.8m 64.8m
全長 60.7m 67.0m 74.0m
胴体長 58.9m 65.3m 72.3m
胴体幅 5.96m 5.96m 5.96m
全高 17.2m 17.1m 17.2m
最大離陸重量 248,000kg 268,000kg 298,000kg
最大零燃料重量 173,500kg 192,000kg 213,500kg
運用速度 Mach 0.85 Mach 0.85 Mach 0.85
航続距離 15,400km
15,000km 14,800km
標準座席数(3クラス) 270席 314席 350席
価格 2011年 $2億3,660万 $2億6,760万 $2億9,970万
2012年1月 $2億4,550万 $2億7,770万 $3億2,060万
2013年 $2億5,340万 $2億8,770万 $3億3,210万
2014年1月 $2億6,090万 $2億9,520万 $3億4,070万
2015年1月 $2億6,950万 $3億0,480万 $3億5,190万
2017年1月 $2億7,510万 $3億1,120万 $3億5,930万
2018年1月 $2億8,060万 $3億1,740万 $3億6,650万


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